同人活動

COMITIA129お疲れ様でした!

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お久しぶりです。帷子帷です。

先日はCOMITIA129にて当サークル「ricalanduse」にお越しいただきありがとうございました。

想像以上に多くの人に手に取って頂き大変恐縮です。

新刊『空にも知られぬ花時雨』は如何でしたでしょうか。

思っていたものと違ったという人もちょいちょいいるかもしれませんね。

本作の誤字チェックのために一足先に目を通した女史も「これは……百合なのか???」と真っ先に疑義をぶつけてきてました(笑)

一応作者としてはガッツリ百合のつもりで描いてますよ、もちろん。

ただ表面的にコマだけを追うだけでは百合には見えないように描いたのも事実です。

なので、本作を読んで「全然百合じゃねーじゃん!氏ね!」って思った方がいても受け入れます。

ま、しゃーないわね。

もともと本作は芥川龍之介の短編『』に触発されて、漠然と姉妹モノを描きたいなぁって思い筆を取ったのが始まりでした。

』はとある姉妹が同じ一人の男性を好きになってしまい、最終的に姉が身を引き、妹に恋人を譲るみたいな話です。

羅生門』『地獄変』などの著名な作風とは一転変わった芥川の作品の中では割と異質な一遍かと思います。

まるで女流作家の手によるものかと思い違いしそうな繊細な描写が光る傑作だと思っています。

ぶっちゃけ姉と妹の関係性などは『』から露骨にお借りしてます。

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ただ『』だけを下敷きに構想を練っていてもイマイチ上手く纏まらなかったので、しばらく散漫なアイディアの状態で1年近く放置されてました。

そんな折、本作の冒頭においても引用した尾崎翠と出会いました。

代表作として『第七官界彷徨』という短編があるのですが、正直わたしは気まぐれで彼女の本を手に取るまで尾崎翠という作家を全く認識してませんでした。

たぶんよほどの読書家以外はご存知ないだろうと思います。

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本作を最終的に形にする上で決定的なヒントになった『無風帯から』という短編は主人公の男が友人へ自身が密かに想いを寄せている義理の妹を譲るべく長々と手紙を認めるという体の話です。

書簡形式という部分で言えば、わたしの随分前の作品『少女書簡』にかなり似た形の話になりました。

ただ今作の方が相当ラジカルに書簡形式を意識して組み上げたつもりです。

ネーム前の脚本段階だと、もうほぼ小説を書くぐらいの勢いで書いてましたw

今作は「極限まで文字を詰め込んだ漫画」を描いてみようという、ある意味実験でもありました。

読者から「小説でやれ」と言われるぐらいに文字を詰め込んでやろうと躍起になっていた面もありますw

個人的にはトコトンまでやり切ったので今制作を通して得られた教訓反省は割と多かったです。

次回作ではそれを生かしてまたガラッと趣の違った物を発表できればなと思っております。

今作中で梅子が書いた『廃家の戌』という架空の小説は一応個人的な元ネタとしてはフランツ・カフカの『巣穴』という短編を意識しています。

巣穴』は謎の小動物が自身の巣穴をあれこれ苦心して作り上げるのですが、いろいろと不満点が見つかるたびにリフォームを繰り返すという感じの話です。

わたしはこの短編を読んで「作家」が「作品」を創る上での悩み試行錯誤迷い恐れ寓意として描いているのだろう読み取りました。

カフカほどの才覚の持ち主でもこれ程の迷いの中で筆を執っていたのだと思うと、創作をする上で少し勇気を貰えるような気がします。

梅子が書く物もおそらく実存主義文学の流れを汲むような、わりと暗くて地味な作品ばかりなんじゃないでしょうね。

たぶん恋愛小説とかは全然書きそうにありませんw

先の話に戻りますと、やはり私は今作をちゃんと百合として描いたつもりです。

無風帯から』を扉に引用したのも私なりの宣言のつもりでした。

真相として誰が誰に想いを寄せているのか、それを知りたければ是非とも『無風帯から』を紐解いてください。

誠に不親切で申し訳ないとは思いますが、これが私のスタンスなのでご容赦ください。

これでも最終ページは私的にかなり歩み寄ったつもりなんですよ。

正直あれは示唆し過ぎ無粋だなぁと思うぐらいなんです。

無粋といえばこうして作家が作品外で自作についてアレコレ述べ立てるのも無粋ではありましょうが、これは恒例行事みたいなものなのでお見逃しください。

ちなみに作中の手書き日記ページ女史に筆を執ってもらいました。

ありがとう、女史さーん☆

誤字があったら女史のせいで。

今作『空にも知られぬ花時雨』はBOOTHにて絶賛自家通販しております。

当日会場に来られなかったという方で本作に興味を持っていただければ是非とも一冊お手元に。

心ばかりの特典として手描きポストカードも付いてきますよ!

いらねーか。うん。(卑屈)

次回11月のコミティア130にも参加予定です。

まだまだ何を描くかは決めていないのですが、頑張って新刊を用意したいと思ってますので是非とも遊びに来てくださいね。

では、またいずれ。

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