映画感想

今さら?否、今こそ!映画『GODZILLA(2014)』感想

投稿日:2017年3月27日 更新日:

昨年公開され話題騒然だった『シン・ゴジラ』がついにDVD・BDでリリースされましたね。
近所のTSUTAYAでも棚一面を使って大々的にレンタルされておりました。
そんな『シン・ゴジラ』の片隅で添え物のように置かれていた『GODZILLA(2014)』を発見し「そういえば観て無かったなぁ」と思い鑑賞しました。
自身が大のゴジラオタクというギャレス・エドワーズ氏が監督し、渡辺謙も出演していたハリウッド版リブートです。
通称ギャレゴジ
公開当時から観た人の評価は概ね好評だったような気がします。
というのも1998年に公開された前作ハリウッド版(通称エメゴジ)があまりに酷かったということから、本作が超えるべきハードルが随分低めに設定されていたというのもあったと思います。
エメゴジはなんというか‥‥ゴジラじゃなくてただのティラノザウルスみたいなもんでしたからね‥‥。
公開当時まだ少年だった私は残念なことにエメゴジを映画館で観てしまったんです‥‥。
トラウマもんですよ。
そういったわけでハリウッドリメイクと聞くと嫌な思い出しかない自分はギャレゴジを華麗にスルーしていたのですが。
前口上はこの辺にして、まずは本作のあらすじから――

フィリピンの炭鉱で崩落事故が発生、調査に訪れた芹沢猪四郎博士らは炭鉱内で巨大な生物の化石と繭を発見する。
さらに繭から何らかの巨大生物が生まれ、炭鉱に穴を空け海へ出ていったらしき痕跡を見つける。
場面は変わって日本の架空都市、ジャンジラにある原子力発電所で不可解な地震が発生する。
科学者のジョー・ブロディーと技師である妻サンドラは原子炉の安全確認に向かうが、突然起きた巨大な揺れで原子炉が破壊され、サンドラはジョーの目の前で命を落とす。
15年後、米海軍で爆弾処理班とし従軍しているジョーの息子、フォードの元へ父が日本で逮捕されたという知らせを受ける。
フォードは身元引受のため来日し、久しぶりにジョーと再会。ジョーが未だに発電所事故の真相を探していることを知る。
発電所周辺の立ち入り禁止区域に向かったフォードとジョーはパトロール隊に捕まり発電所跡地に建設された謎の施設に連行される。
施設では地震の真の原因である巨大な繭の研究を行っていたが、活性化した繭から電磁パルスを操る巨大生物「ムートー」が産まれ、施設を破壊し飛び立ってしまう。
ハワイのオアフ島に降り立ち市街を破壊するムートー、逃げ惑う市民の前に深海からもう一匹の巨大怪獣、ゴジラが現れる。

ハリウッドならではの巨額の製作費をかけて作られただけあって、CGで描かれた迫力の巨大怪獣バトルは圧巻でした!
『シン・ゴジラ』のCGは「特撮感」をあえて出すという変化球でなんとか対抗していましたが、スーパーリアルな方向性は『パシフィック・リム』でも凄かったですが、やはりハリウッドに太刀打ちできませんね。
ゴジラの形状デザインについては、エメゴジよりは遥かにマシですがやっぱりまだ少しトカゲ感というか‥‥恐竜感が残るデザインなのがちょっと‥‥。
私にとってはゴジラは恐竜じゃないんですよ。
いや、設定上では恐竜の生き残りだってのは知ってますが、そういう話ではなくって。
もうゴジラはゴジラとしか説明できない感じで‥‥ゴジラ網ゴジラ目ゴジラ科のゴジラなわけですよ!
決してイグアナが巨大になりました的な雰囲気があっちゃいけなくって、そういう意味では『シン・ゴジラ』の方がデザインは圧倒的に好きです。
鎌倉の海から不動の直立で上陸してくるシーンとか「コレだよコレ!!」って感じでした。
あれを見て「うわー恐竜だー」って言う奴はいないじゃないですか。
どう見てもゴジラですよ。
一方ギャレゴジの初登場、ハワイでの上陸シーン。
そのシーンをテレビ中継で観てるフォードの息子が「ママ見て!恐竜だよ!」って言う辺りで「ダヨネー」って失笑してしまいました。
絵的な迫力は素晴らしかったですが‥‥なんかゴジラの顔が‥‥ね‥‥。

あとは本作の敵怪獣「ムートー」ですが、劇中で「放射線を食べる」という能力があることが説明されるのでゴジラの熱線が効かない敵なのかなと思っていたので、ラストのとどめを刺すシーンで「あ、そっかぁ‥‥(効くんだぁ‥‥)」って感じで少しだけ拍子抜けしてしまいました。
でもまぁ、効くか。熱線だしね、多少はね。
ムートーのビジュアルは凄い好きです。
なんかタガメみたいで良い感じに気持ち悪くって、良いデザインですね。
顔付きも良い感じに怖いので、ラストにムートーが船上の主人公を見つけて顔を寄せてくるシーンとか最高でした。
だめだぁー\(^o^)/感がね、最高。

後から気づいたことですが本作の主人公フォードを演じていたのはキックアス君だったんですね。
随分逞しい見た目になってて全然気がつきませんでした。
彼ら米軍の活躍するシーンはどれもスリリングで純粋に楽しめました、あのリスクが高すぎる核爆弾で誘導作戦は他にやりようがあるだろうと思いましたが。
あと戦闘シーンで頻出する巨大生物相手に小銃打ってるnoobな兵士は何なの?
そもそも国家を揺るがすようなこれだけの大事件が起こって大統領の描写が一切出てこないのもどうなんだろうかとは思ったり。
オバマを出せ、オバマを。
というか渡辺謙演じる芹沢猪四郎博士が劇中でまったく活躍しないんですよね。
ただのゴジラファンのおじさんって感じで変な日本リスペクトのつもりかもしれませんが、あんな無意味な役ならいない方がマシだったと思います。
ジャンジラって地名は笑ってしまいますが、『キルビル』とかにもあったこの手の「US視点なんとなくジャパン描写」は嫌いじゃないです。
何とも言えない独特の味がありますよね。
それと空挺降下のシーンは凄かったです。
一兵士の視点から見た怪獣の巨大描写が秀逸で、全体的にPOVが印象的に使われていたと感じました。

いくつか不満も述べましたが、2回3回見直してみると多少ストーリーの粗が気になったというだけで、初見ではハラハラドキドキって感じて純粋に楽しる良い出来だったと思います。
続編も作れそうな感じのエンディングで、そういう構想が進んでる噂もあるようなので期待したいですね。
日本でも虚淵玄さんの脚本でアニメ版ゴジラ3部作の企画があるそうですが‥‥。
なにはともあれゴジラというコンテンツがこれから先もしばらくは生き残っていきそうな気配があるのは喜ばしい限りですね。

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